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正中を合わせることの必要性について


カウンセリング時に、「正中を合わせたい」とご相談いただくことが度々ございます。矯正治療で正中は合うのか、正中がずれているとよくないのか、今回はこちらついてのお話をさせていただきます🦷✨


正中とは、下記イラストに記載の線、歯の真ん中のことです。

よく人中と勘違いされる方がいらっしゃいますが、人中とは鼻の下から上唇に伸びる溝のことを指しますので、少し意味合いが違います。まず、正中がずれる原因ですが

①歯の大きさが左右で違う
②歯並びに問題がある
③顎の骨格が左右非対称である

こちらが考えられます。

②に関しましては、矯正治療をして改善させる見込みはあるかもしれませんが、①や③の歯の大きさや骨格を左右対象にさせるというのは、かなり難しいと思われます。

また、もともと下の歯が1本少ないなどの本数が上下で合わないといった方も同様です。


では、正中を合わせる必要があるのかですが審美的にはぴったりと合わせられれば綺麗に見えるかもしれませんが、咬み合わせの観点から、しっかり咬める位置=正中を合わせるではないと思います。

ただし、正中を全く合わせないという事ではありません。
大きくずれてしまっている正中を矯正治療で最大限に合わせていく様にしますが、最終的に咬み合わせとのバランスを見て、正中合わせをしていきます✨🌸

治療終了時には正中がぴったりと合う方もいらっしゃれば、すこしズレたままで咬み合わせが理想的な位置になり、終了する方もいらっしゃいます。
中には、抜歯をしないと咬み合わせの改善や、大きくずれてしまった正中を最大限に合わせていくことが難しい方もいらっしゃいます。


当院では、抜歯をするケース、非抜歯で治療をするケースなど、様々な治療法を考え、患者様に数種類のシミュレーションを見ていただいています👩‍🦰最終的な歯と正中の位置を一緒に確認できますので、ぜひ精密検査を受けられてはいかがでしょうか。